JRAは馬券の売上げが減少していることに近年アタマを悩ませているようだ。
馬券などの事業収入は減り、2011年についに54年ぶりに赤字に転落した。
売上げはピーク時の半分になった
2011年は東日本大震災があり、それに伴う特別損失や、被災地への義援金、福島競馬場の復興工事などの震災関連費用が約106億円かかったことも赤字へとつながっている。
ただ、この震災が無ければ赤字にならなかったのか?と聞かれるとそうとも言えない。
売上減少の原因は他にもたくさんあるでしょう。競馬をレジャーとして楽しむ人々は減り、景気後退や給与所得の低迷、少子高齢化など、様々な要因があげられます。
競馬は今まで景気にそこまで左右されてこなかったのに、なぜ今になってここまで影響が出ているのだろうか。
バブル経済が崩壊した時も、新しく馬券種を増やして対応したりしていた。
1着と2着を当てる「馬連」が新しく出き、万馬券が量産されるようになって競馬ファンは万馬券を当てに馬券を買い求めた。
絶頂期は96年~97年で、96年の有馬記念は875億円という売上となり、1レースの売上が世界一となった。
97年度の売上は4兆6億円と、不景気などどこ吹く風。
ちなみに赤字となった2011年の売上は2兆3億円で、その頃の約半分にまで落ち込んでいる。
馬券種は増えても購入金額は減っている
バブル期には間違いなく増え続けていた競馬ファンが、最近は減り始めている。
バブル期の競馬ファンは大体40~60代くらいの年齢。給料が上がらない、余裕がない、さらには若い人は他にお金を使う、といった原因で競馬ファンは減る一方。
なぜ減る一方なのか?
単純に競馬が難しいからだろう。
馬券の種類もたくさんあるし、最高2億円の配当もあるWIN5だってある、今はパソコンや携帯から簡単に馬券が買える。
ただ、当たらなければ次も買おうとはならないだろう?
100円から買えるので少額で高配当を狙えるし、10万馬券、100万馬券だって狙える。
ただ、高配当が期待できる複雑な馬券を買っても当たらないし、頑張って予想して買ってもお金は減る一方。そしてハズレが続けば自然と足は遠のく。
アイドルホースのゴリ推し
昔のようにオグリキャップのようなアイドルホースが生まれれば競馬は復活するのか?
最近ではメディアを使ったアイドルホースのゴリ推しが目立つ。
確かにオグリキャップのような馬は競馬の人気を加速させたことは事実である。テレビ局で特集番組が組まれたり、写真集が発売されたり、ぬいぐるみなどのグッズ販売など、オグリキャップがもたらした経済効果は相当なものだろう。
しかし、今はアイドルホースが生まれれば競馬ファンが戻ってくるといったことでは無い。
2000年代にはディープインパクトがオグリキャップに匹敵する人気を集め、テレビ番組などでも特集されるほどブームとなった。ただし、それでも馬券売上は減り続けている。
原因が他にあることを理解し、その対策を練らなければ根本的な解決にはならない。
サラリーマンの平均年収が下がってきていることは原因の一つであろう。
となるともはやJRAだけではどうしようも出来ないような問題になってくる。
今後の景気が回復してくることが重要不可欠である。消費税の増税など景気への悪影響は絶えないが、一競馬ファンとしてこれからも競馬というレジャーを見守っていきたい。
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